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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告

両眼に同時発症した周辺部角膜炎の1症例

著者: 伴由利子1 根来良夫1 田辺稔邦1 北川厚子1

所属機関: 1京都市立病院眼科

ページ範囲:P.151 - P.154

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 31歳男子の両眼鼻側角膜周辺部に,激しい眼痛が先行した後,潰瘍を伴った白色混濁が左右対称的に現れたが,消炎剤,ヘパリンなどの使用により急速に治癒に向かった症例を経験した。眼痛が出現する4日前に38℃近くまで発熱していたことや,結膜や眼瞼に細菌感染を疑わせる所見がなかったこと,結膜嚢細菌培養が陰性であったことなどから,上気道感染が関与した細胞毒によって角膜にもたらされた急性の免疫反応と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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