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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告

テノン嚢内麻酔による白内障眼内レンズ手術

著者: 常岡寛1 大木孝太郎1 谷内修1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.161 - P.165

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 麻酔による患者への侵襲を最小限にする目的で,1990年4月より点眼およびテノン嚢内麻酔のみによる白内障眼内レンズ手術を導入し,現在までに1,800件以上の症例を経験した。2%リドカイン約1mlを1時の位置のテノン嚢内に注入するのみであり,眼球運動は抑制されないが,麻酔による疼痛が少なく血圧の上昇や不整脈の出現などがないこと,麻酔による合併症がなく重篤な術中合併症もないこと,少量の投与で確実な鎮痛効果が得られること,60分以上の効果があり初心者の手術にも利用できることなどから,テノン嚢内麻酔は従来の球後麻酔に代わる有用な麻酔法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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