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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告

ぶどう膜炎患者における抗犬蛔虫抗体の陽性率

著者: 藤井節子1 多田玲2 中川やよい3 竺原由紀3 藤岡佐由里3 春田恭照4 湯浅武之助5

所属機関: 1市立貝塚病院眼科 2市立池田病院眼科 3大阪大学医学部眼科学教室 4国立呉病院眼科 5国立大阪病院眼科

ページ範囲:P.173 - P.176

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 ぶどう膜炎の初診患者110例について,免疫電気泳動法,およびELISAを用いて血清中の抗犬蛔虫抗体を測定したところ,25例(23%)が抗犬蛔虫抗体保持者であり,臨床症状をも考慮して6例(5.5%)を眼犬蛔虫症と診断した。病型別では,中間部ぶどう膜炎の38%,限局性後部ぶどう膜炎の30%が眼犬蛔虫症であった。抗犬蛔虫抗体陽性例の男女比は約2:1で,男性に多く,年齢分布では,10歳以上の各年齢層に認められた。抗体陽性者のうち,ペットの飼育歴をもつものは47%,生肉摂取の生活歴をもつものは41%,これらのいずれかを有するものは82%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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