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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告

MRIが診断に有用であった悪性腫瘍の頭蓋内転移例

著者: 大黒浩1 響徹1 橋本雅人1 大谷地裕明1 五十嵐保男1 中川喬1 永倉久泰2 秋葉英成2

所属機関: 1札幌医科大学眼科 2札幌医科大学放射線科

ページ範囲:P.184 - P.186

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 CT検査で異常所見が認められず,MRIで初めて頭蓋内転移を認めた乳癌患者の1症例を経験した。7年前に根治的乳房切除を受けた49歳女性で,最近うっ血乳頭および外転神経麻痺などの脳圧亢進症状を訴え来院した。両眼のうっ血乳頭および外転神経麻痺を認めた。CT検査では異常がなく,MRIのT1強調像で髄膜表面に腫瘍像を確認しえた。悪性腫瘍の頭蓋内転移が疑われた場合,CTだけでなく積極的にMRIを行う必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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