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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床報告

Polymerase chain reaction法により単純ヘルペス1型DNAを検出した桐沢型ぶどう膜炎3症例

著者: 西脇弘一1 根木昭1 竹岡加陽2 宮西節子2 寺内博夫3

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科 2天理よろづ相談所病院医学研究所 3永田眼科

ページ範囲:P.205 - P.209

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 初期治療の終了した桐沢型ぶどう膜炎の再発例3例から前房水と硝子体液を採取しpolymerase chain reaction (PCR)法を行い,ドットブロッティング法またはサザンブロッティング法にて全例に単純ヘルペスウイルス1型DNAを検出した。サイトメガロウイルス,水痘—帯状ヘルペスウイルスDNAは検出されなかった。
 PCR法は微量なDNAを検出するのに優れているが,特に眼疾患の前房水や硝子体液のように検体が微量な場合には非常に有効な方法である。またPCR法は検体を処理し結果を得るまでに5〜6時間程であり,迅速な診断および治療の開始が要求される本症には特に有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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