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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻2号

1993年02月発行

臨床報告

巨大裂孔による網膜剥離の手術成績

著者: 白紙靖之1 湖崎淳1 岡見豊一1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.211 - P.217

文献概要

 最近5年間に当科にて経験した巨大裂孔による網膜剥離の12症例12眼の手術術式および治療成績について検討した。初回手術はscleralbucklingを基本術式として7眼に行い,裂孔縁が翻転していて可動性のあった2眼にはガス注入後scleral buckling,裂孔縁が翻転し可動性のなかった2眼,増殖性硝子体網膜症を伴っていた1眼の計3眼に初回から硝子体手術を行った。網膜の復位は平均27か月の経過観察では92%(12眼中11眼)の良好な復位成績が得られた。術後合併症としてはmacular puckerが4眼,増殖性硝子体網膜症が2眼あった。巨大裂孔に対する手術はこれらの術式を選択して行えば良好な治療成績が得られると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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