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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京

学会原著

前房の螢光濃度測定による正常者角膜透過性の加齢変化

著者: 澤田達1 内海隆1 杉山哲也1 西垣昌人1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.294 - P.296

文献概要

 若年と壮年者の正常者45例90眼について,点眼法によるフルオレセイン透過濃度を測定した。角膜内濃度と前房内濃度は加齢によって同程度に上昇した。これは角膜上皮と内皮の機能的な加齢変化が同等に進むことを示すものと思われた。10歳代でも透過濃度に加齢現象がみられ,角膜上皮と内皮の加齢変化が10歳代に始まっていることを考えさせた。角膜知覚と基礎涙液量は年代間の差を認めないという結果を得,角膜知覚ならびに基礎涙液量は,角膜の薬剤透過性に対して,今回の条件下では関与していないものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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