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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

先天白内障術後の屈折変化

著者: 矢ヶ﨑悌司1 粟屋忍1 佐藤美保1 中村直人1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.301 - P.306

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 生後2歳以内に先天白内障手術が行われた症例の屈折異常値について,生後5歳までの経年変化について検討した。生後2歳までは片眼性症例,両眼性症例ともに等量の屈折値の変化が認められた。しかし,2歳から5歳までの経年変化は,片眼性症例が2倍以上の屈折変化を示し,片眼性症例により強い正視化,近視化が生じていた。その経年変化量の差を生じた要因は手術操作ではないと思われ,2歳以後に手術された片眼性6症例を加え,視力予後の程度で分類し生後3歳から5歳までの術後屈折異常値について検討すると,視力予後不良群のほうが有意に低い屈折異常値を示し,術後屈折値の変化は視力予後と強い関連があるものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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