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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

癒着性斜視症候群に対する手術治療

著者: 大月洋1 長谷部聡1 田所康徳1 花房芳1 渡辺聖1 岡野正樹1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.307 - P.310

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 21例の癒着性斜視症候群に対して行った斜視手術の治療結果を報告した。癒着性斜視症候群の原因疾患はすべて外眼筋に加わった外傷であった。手術前には正面位で13例(62%)に複視が自覚されたが,手術後には4例(19%)に減少した。機能的な改善は10例(48%)に認められた。原因疾患に対する手術回数の多い症例や,眼球運動制限の程度の強い症例,compression frac—tureの症例では機能的改善が得られにくく,したがって,癒着性の斜視に対しては,斜視手術ではかなりの治療限界があると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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