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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

原発性胆汁性肝硬変症に合併した眼球突出の1例

著者: 池田桐子1 清水暢夫1 斉藤正人2 原文男2

所属機関: 1日本医科大学附属第二病院眼科 2日本医科大学附属第二病院内科

ページ範囲:P.321 - P.324

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 自己免疫疾患の一種と考えられる原発性胆汁性肝硬変症(PBC)に合併した眼球突出の症例を経験した。症例は初診時33歳の女性でステロイド反応性の再発性の右眼球突出で近医から紹介された。全身検索でPBCの合併が認められたが甲状腺疾患はなかった。当初眼球突出は比較的軽度で視力も良好であったが,約6年間の経過観察中次第に右眼球突出が著明となり,圧迫性視神経萎縮をきたし,バセドウ病にみられる悪性眼球突出の様相を呈した。眼球突出はバセドウ病と関連が深いが独立した自己免疫疾患であることを示唆する症例と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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