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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

Epstein-Barr virusが関与していると思われた小児視神経炎の2例

著者: 頼徳治1 薄井紀夫1 坂井潤一1 田中孝男1 箕田宏1 臼井正彦1 江口博之2

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2都立大塚病院小児科

ページ範囲:P.329 - P.332

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 近年,Epstein-Barr virus (EBV)と眼疾患の関係が注目されてきている。今回,筆者らは髄液検査よりEBVが関与していると思われた小児視神経炎の2症例を経験した。症例1は9歳男児で左眼視神経乳頭炎を認め,髄液検査を行ったところ,PCR法にてEBVのDNAが検出された。症例2は4歳男児で,無菌性髄膜炎にて入院中に右眼視神経乳頭炎を認めた。髄液検査を行ったところEBVの髄液中の抗体が陽性であり,PCR法にてEBVのDNAが検出された。また,小児の無菌性髄膜炎で視神経炎を伴わない5症例で,PCR法による髄液検査を行ったが,EBVのDNAは検出されなかった。以上のことより,視神経炎とEBVとの関連が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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