icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京

学会原著

網膜色素変性症のコントラスト感度と視力予後

著者: 四柳雅子1 平戸孝明2 小笠原勝則2 岡島修2 岡本道香2 谷野洸3

所属機関: 1河北総合病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3関東逓信病院眼科

ページ範囲:P.333 - P.336

文献概要

 網膜色素変性症のコントラスト感度と視力予後の関係を検討した。対象は前眼部・中間透光体に異常を認めない視力0.7以上の比較的視力良好な網膜色素変性症患者20例40眼である。年齢は20歳以上60歳未満で各年代ごとに比較検討した。TVモニター上に正弦波格子縞を表示する測定方法を用いた。結果は,20歳代ではコントラスト感度良好例は少数で多くは低下を示したのに対し,50歳代では良好例と軽度低下例のみであった。コントラスト感度測定は原理上中心窩より広い範囲の黄斑機能を表現する。今回の結果より,網膜色素変性症患者では視力低下に先行してコントラスト感度低下が起こり,視力予後の推測に適した検査であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら