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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

巨大裂孔に黄斑裂孔を伴った両眼性網膜剥離の1例

著者: 上野眞1 小林利恵1 藤田昌弘1 中島徹1 兼子周一2

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2浜松赤十字病院眼科

ページ範囲:P.337 - P.340

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 26歳女性が両眼性網膜剥離のため受診した。精神分裂病のため詳細な問診は不可能であったが,夫から殴られた既往歴があった。視力,右眼0.01(n.C.),左眼指数弁(n.c.)。眼圧,右眼8mmHg,左眼30mmHg。両眼に虹彩炎があり,隅角後退が疑われた。水晶体混濁,硝子体混濁がみられた。右眼眼底には耳側180°の,左眼には270°の巨大裂孔がみられ,裂孔縁は翻転していた。両眼とも水晶体切除,硝子体切除を行い,翻転裂孔縁を元に戻すと黄斑裂孔が発見された。右眼は液—空気置換により,左眼はperfluorodecalinにより網膜を復位させ,シリコンオイルタンポナーデを行った。術後視力は右眼0.8,左眼0.1と改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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