文献詳細
特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京
学会原著
文献概要
−10.25D〜−18.0Dの屈折度を有する強度近視眼344眼を対象として,眼軸延長機転の違いによる網膜格子状変性(LD)の発生率の差,すなわち後部ぶどう腫の有無とLDの発生頻度との関係について調べた。その結果,LDは後部ぶどう腫を伴わずに眼球全体が延長するタイプの眼に多く発生する傾向を示し,LDの発生には周辺部網膜の伸展,菲薄化も関与していると思われた。またLDは後極部に強い拡張,変性を伴う眼には1例も見受けられず,変性近視には発生しにくいことも示唆された。
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