文献詳細
文献概要
特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著
強度近視に合併する血管新生型黄斑部出血—予後不良因子の検討
著者: 大竹能輝1 伊藤睦子1 所敬1 岩渕美代子2 土岐達夫2
所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室 2川口市民病院眼科
ページ範囲:P.345 - P.348
文献購入ページに移動萎縮軽度群では萎縮強度群に比し血管板と病巣が大きい症例が多かった(p<0.01)。萎縮軽度群でも若年者より老年者のほうが血管板と病巣が大きく,最終視力の低下する例が多かった。
この結果から,新生血管の成長にはある程度健常な網膜神経上皮が必要と考えられた。高齢者では,それに加えて,加齢による色素上皮およびBruch膜の変化が加わり,重症化すると推測された。
掲載誌情報