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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

アレルギー性結膜炎および春季カタルにおける結膜上皮内のヒスタミンおよびトリプターゼの定量的解析

著者: 深川和己13 坪田一男4 東範行2 斎藤博久3 飯倉洋治3 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室 2国立小児病院眼科 3国立小児病院アレルギー科 4東京歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.357 - P.360

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 トリプターゼは肥満細胞の特異的マーカーであり,ヒスタミンは肥満細胞および好塩基球などから放出されるケミカルメディエーターである。アレルギー性結膜炎(以下AC)および春季カタル(以下VC)患者の結膜上皮中のこれらの酵素の濃度を解析した。トリプターゼ,ヒスタミン濃度ともAC群およびVC群では正常群に比較して有意に高値を示した(p≦0.05)。ヒスタミン/トリプターゼ比(H/T比)は点状表層角膜炎および涙液層破壊時間と相関を示した。結膜上皮内のH/T比がアレルギー性結膜炎,春季カタルにおいて疾患のパラメーターとなりうる可能性があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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