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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京 学会原著

ベーチェット病患者の眼発作時における血液房水関門障害と眼圧変動

著者: 田内芳仁1 板東康晴1 小木曽正博1 川端昌子1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.373 - P.376

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 ベーチェット病患者の眼発作時の血液房水関門障害と眼圧変動との関係を検討するため,虹彩毛様体炎発作を起こした本病患者19例を対象として眼圧と前房フレア値を測定した。フレア値(photon count/msec)が100以上の発作眼の平均眼圧は9.8mmHg,フレア値が100未満の発作眼は13.1mmHg,非発作時は14.1mmHg,非発作眼は14.6mmHgであり,フレア値が100以上の発作眼で他の群に比べ有意に眼圧が低下していた。さらに4mmHg以上の眼圧低下を示した発作回数の割合はフレア値が100以上の場合66.7%,100未満の場合24.1%であり,フレア値が100以上の発作の場合に眼圧低下のある発作回数が有意に多く認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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