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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

臨床報告

硝子体播種を伴った脈絡膜悪性黒色腫

著者: 茂木豊1 矢野眞知子2 小島孚允3 岡島修4 新家真5

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2癌研究会付属病院眼科 3大宮赤十字病院眼科 4三楽病院眼科 5東京大学付属分院眼科

ページ範囲:P.509 - P.512

文献概要

 左眼飛蚊症で来院し,左眼底上耳側に黒色で出血を伴う約10乳頭径の腫瘍が網膜を穿孔し,硝子体中に突出している55歳の男性例を報告する。後極部を中心として網膜面上に色素の集積物が散在し,硝子体中には色素を認めた。CT,MRI,超音波検査で約15×10×10 mmの腫瘍が確認された。螢光眼底撮影で,腫瘍周囲からコロナ状の螢光漏出を認めた。以上より硝子体播種を伴った脈絡膜悪性黒色腫と診断した。眼外への転移はなく,左眼球摘出術を施行した。病理組織は脈絡膜悪性黒色腫のspindle B typeであった。術後転移再発予防のため補助的化学療法を施行した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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