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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

臨床報告

周辺部網膜にみられたドルーゼン様組織の病理学的検討

著者: 鈴木純一1 竹田宗泰1 橋本雅人1 百町直美1 中川喬1 若林淳一2

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2札幌医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.555 - P.558

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 生来より角膜混濁,緑内障,強膜ぶどう腫をきたしていた55歳男性の症例に対して眼球内容除去を行い,そのさいに得られた組織を検討した。周辺部網膜には網膜色素上皮細胞下にドーム状に隆起した好酸性の物質の沈着を認め,さらにブルッフ膜の強い肥厚がみられた。これらはPAS染色で陽性で,一部には石灰化もみられた。ドーム状の沈着物はドルーゼンの所見にほぼ一致し,これは周辺部にみられたことから,ora pearlと考えた。この物質が沈着した原因として,加齢によるもののほかに長期に続いた緑内障などの眼内の異常による要因を考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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