icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著

眼心身症における心理的要因の検討ドライアイと緑内障

著者: 小澤啓子1 杤久保哲男1 石井エミ1 小早川信一郎1 松井博嗣1 真砂めぐみ1 河本道次1

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室

ページ範囲:P.595 - P.598

文献購入ページに移動
 眼不定愁訴患者のなかで機能的障害によるドライアイの存在が注目されてきている。眼心身症の立場からどの程度心理的要因が関与しているかを調べるため,眼心身症の代表といわれる緑内障(POAG, PACG)とドライアイに対して心理テストを施行した。
 ドライアイのテスト陽性率が最も高く,PACG,POAGの順であった。ドライアイのなかでもシルマー値が高く,またBUT値が低いほうが,緑内障では視野障害が強いもの,若年者のほうにテスト陽性が多かった。従来心理的要因が深く関与するといわれていた緑内障よりドライアイがその傾向が強くみられ,発症または症状進行の一因として心理的要因ならびに自律神経機能不全の関与が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?