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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著

頭部外傷後遺症を疑われたレーベル遺伝性視神経症例について

著者: 清水久雄1 三住千明1 千原悦夫1 柏井聡1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.617 - P.620

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 症例は38歳男性,頭部外傷受傷2週間後両眼の視覚異常を自覚した。頭部神経放射線学的検査を繰り返し受けるが異常なく,その後進行性に両眼の視力低下をきたし,両耳側半盲を指摘された。初診時矯正視力は右0.06,左0.5,眼底は両眼視神経乳頭周囲血管の拡張、蛇行,網膜神経線維層の腫脹がみられ,螢光眼底所見では視神経乳頭よりの螢光漏出は認めなかった。家族歴にはみられないものの経過よりレーベル病が疑われ,ミトコンドリアDNA解析よりレーベル病と診断された。頭部外傷による視交叉障害によりレーベル病が誘発されたことが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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