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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著

40歳以下で発症した両眼性視神経症の予後不良例の検討

著者: 小田仁1 真島行彦1 緋田芳樹1 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学眼科学教室

ページ範囲:P.621 - P.623

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 40歳以下で発症し明らかな原因がなく,最終視力が0.1以下の両眼性視神経症25例の,性,発症年齢,家族歴,ゴールドマン定量視野につきretrospectiveに検討を行った。その結果,男性で(80%),明らかな視力低下で発症し(76%),慢性期に中心暗点を認める(72%)症例が多く含まれていた。これらすべてを満たす14例のうち少なくとも10例(71%)はレーベル視神経症であった。レーベル視神経症は全部で11例であり,うち4例は家族歴はなかったが,DNA診断により診断された。40歳以下の男性で急性または亜急性に発症し中心暗点をきたす両眼性の予後不良な視神経症をみた場合,レーベル視神経症を念頭におくべきであると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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