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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著
虹彩隅角新生血管を伴う増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術
著者: 松村美代1 西澤稚子1 小椋祐一郎1 千原悦夫1 荻野誠周2 田中千春2 北川桂子2 野田英明2 根木昭3 勝安彦3 西脇弘一3 市岡博4 市岡伊久子4 川崎茂5 栗原秀行6 西村晋6 熊谷映治7 沖波聡8
所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2愛知医科大学眼科学教室 3天理病院眼科 4松江赤十字病院眼科 5兵庫県立尼崎病院眼科 6栗原眼科病院 7永田眼科 8佐賀医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.653 - P.656
文献購入ページに移動1)術前正常眼圧であれば増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術全体の成績と変わらないが,術前高眼圧であれば不良である。
2)術前正常眼圧であればPASがあっても術後眼圧コントロールに影響しない。
3)術前高眼圧でPAS indexが25%以下なら術後の眼圧はコントロールされるが,25%以上あればコントロール不良の可能性が高い。
4)虹彩隅角新生血管の消退を目的に新鮮な硝子体出血に対して行われた硝子体手術,眼内光凝固の成績は良好であった。
虹彩隅角新生血管を伴う増殖糖尿病網膜症に対してはPASが増加しないうちに早く手術を行うほうがよいと考えられる。
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