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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著

インドシアニングリーン螢光眼底造影で脈絡膜血管障害が考えられたインスリン依存型糖尿病の3症例

著者: 河野剛也1 三木徳彦1 北庄司清子2 山口昌彦3 太田眞理子4 北野宏明1 小西正浩1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立北市民病院眼科 3和泉市立病院眼科 4大阪市立桃山市民病院眼科

ページ範囲:P.657 - P.660

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 若年者で糖尿病網膜症を有し,10年以上の糖尿病罹病歴をもつインスリン依存型糖尿病の3症例に,インドシアニングリーン(ICG)螢光眼底造影を施行し,糖尿病性の変化と考えられる脈絡膜血管障害の所見を得た。症例1は22歳,男性。罹病歴12年。ICG螢光眼底造影では脈絡膜動脈造影開始から動静脈が完全に造影されるまで約5秒を要した。症例2は30歳,女性。罹病歴17年。症例3は22歳,女性。罹病歴12年。症例2,3では,ICG螢光眼底造影で造影後期に明るい螢光部を認めた。しかし,フルオレセイン螢光眼底造影では,同部位に螢光漏出はみられず,脈絡膜内のICG螢光漏出と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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