文献詳細
特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京
学会原著
文献概要
切迫黄斑円孔22例23眼にレーザー光凝固を実施し,高率に円孔化を阻止することができた。黄斑嚢胞(stage 1B)の9眼では,視力改善が4眼,不変が5眼で,全例で0.4以上を維持できた。黄斑嚢胞に裂隙のある14眼(stage 2)では,12眼で不変,2眼で改善した。14眼中8眼では,最終的に0.2以上を維持した。新鮮黄斑円孔(stage3)の11眼では1眼以外,効果がなかった。
光凝固は590または610nmの波長で,嚢胞から200〜300μm離して,豆まき状または輪状に7〜10数発行った。術後1〜2週間で,フジツボ状に隆起した黄斑嚢胞は平坦化し,視力の改善が始まり,1か月後にはほぼ固定した。
以上の成績は,硝子体手術のそれに匹敵し,光凝固が切迫円孔の治療の有力な選択肢たりうることを示している。
光凝固は590または610nmの波長で,嚢胞から200〜300μm離して,豆まき状または輪状に7〜10数発行った。術後1〜2週間で,フジツボ状に隆起した黄斑嚢胞は平坦化し,視力の改善が始まり,1か月後にはほぼ固定した。
以上の成績は,硝子体手術のそれに匹敵し,光凝固が切迫円孔の治療の有力な選択肢たりうることを示している。
掲載誌情報