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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著

切開と縫合の違いによる白内障術後乱視の比較

著者: 中神哲司1 矢田清身1 渡瀬誠良2

所属機関: 1沼津市立病院眼科 2浜松医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.689 - P.692

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 超音波乳化吸引術および眼内レンズ移植術後の角膜乱視の推移を,切開創の長さ7mm,6mmおよび4mmに分けて検討した。7mm群,6mm群,4mm群にはそれぞれ端々縫合を3糸,2糸,1糸おいた。7,6mm群にはPMMAレンズを,4mm群にはシリコンレンズを移植した。角膜乱視はオートケラトメーターを用いて,術前,術後1,2週,1,2,3,6か月に測定し,倍角座標法により解析した。その結果,術後乱視変化量,倍角座標水平成分による直乱視化の程度とも 4mm切開群が最小で,ばらつきも小さく,また術後2週以後乱視が安定していた。4mm切開による眼内レンズ移植術は,術後早期からの乱視軽減に有効な一法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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