icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京

学会原著

落屑症候群における色素分散スコアと角膜内皮細胞障害

著者: 河野琢哉1 鉄本員章1 大久保潔2

所属機関: 1神戸労災病院眼科 2神戸海星病院眼科

ページ範囲:P.697 - P.700

文献概要

 落屑症候群の診断は前眼部に灰白色のフケ物質を確認することで容易であるが,他にも前眼部に色素分散徴候をみることが多く,早期診断に利用されている。今回筆者らはこれらの徴候に着目し,7項目に分けスコア化を試み,本症候群82例164眼についてトータルスコアと角膜内皮細胞障害の程度を比較し検討を加えた。本症候群では,落屑物質を認める患眼のみならず,片眼性のその他眼においても正常コントロール群に比して有意に高いスコアを示した(p<0.05)。また両者とも正常コントロール群に比して有意に角膜内皮細胞障害を認めた(p<0.05)。色素分散徴候に注目することで本症候群の角膜内皮細胞障害を早期に検出することが可能と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら