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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京

学会原著

硝子体細胞診で推定できた眼原発悪性リンパ腫の1例

著者: 沼田このみ1 池田成子2 片山寿夫2 平田秀樹2 福尾吉史2 武田憲夫2 窪田靖夫2 峯村正実3 村嶋誠3 川口誠4 若木邦彦4 矢谷隆一5

所属機関: 1高岡市民病院眼科 2富山医科薬科大学眼科学教室 3富山医科薬科大学第3内科学教室 4富山医科薬科大学病理学教室 5三重大学病理学教室

ページ範囲:P.701 - P.704

文献概要

 45歳男性が左眼の霧視を主訴に来診。左眼に著しい硝子体混濁を認めた。全身的ステロイド療法は無効であった。硝子体吸引と硝子体手術を施行し,細胞診および免疫組織学的検索の結果よりClassV, B細胞型の悪性リンパ腫と診断された。眼底には明らかな異常所見はなかった。全身検索により眼以外には異常はみられず,眼原発悪性リンパ腫と診断した。化学療法と髄腔内投与後に予防的全脳照射を含めた放射線療法を施行し,良好な経過をたどっている。細胞診による早期診断ならびに化学療法と放射線療法の併用が有効と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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