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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学会原著
ぶどう膜炎患者における血中組織プラスミノーゲンアクチベータおよびプラスミノーゲンアクチベータインヒビタ−1の動態
著者: 山田利津子1 山田誠一2 石井明治3 小松章1 太根節直1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室 2東京医科歯科大学医動物学教室 3聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.705 - P.709
文献購入ページに移動今回は原因不明のぶどう膜炎新鮮例を対象に血中t-PA活性,t-PA抗原,PAI−1抗原を測定し,基準値および中心性漿液性網脈絡膜症患者の値と比較検討した。その結果,ぶどう膜炎患者は基準対照に比べ,t-PA活性(P<0.05),t-PA抗原(p<0.005),PAI−1抗原(p<0.001)が有意に高値を示した。また中心性漿液[生網脈絡膜症患者に比べ,t-PA活性(P<0.01)は有意に高値,PAI−1抗原(p<0.05)は有意に低値を示した。このように血管炎を病態とするぶどう膜炎患者の t-PAおよびPAI−1に認められる血中線溶動態はICSC患者とは異なり,凝固線溶系バランスの関連においても異なる疾患群であることが考えられた。
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