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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京 学術展示

眼瞼,顔面に種々の腫瘍を合併した色素性乾皮症の1例

著者: 橋本義弘1 石田誠夫1 石田修1 草野良明2 四倉裕美2 大越貴志子2 山口達夫2 神吉和男2 原田春美3

所属機関: 1喜修会石田眼科 2聖路加国際病院眼科 3聖路加国際病院皮膚科

ページ範囲:P.730 - P.731

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 緒言 色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum,以下XP)は,常染色体劣性遺伝を示す皮膚色素異常症で1),幼児期に身体露出部に日光紅斑を生じ,種々の悪性腫瘍を合併するため,生命予後の悪い疾患といわれている。出生時は正常皮膚を有するが,1〜2年で皮膚日光照射部位に紅斑,水疱を生じ,特に顔面に好発するため,特異な顔貌を呈する。眼科的にも前眼部に多彩な変化が生じ,その他に神経症状の出現する例もあり,症状は多岐にわたる。生命予後が悪いため,本邦での長期生存例はきわめて稀であるが,42歳で当院を初診し,15年間にわたり経過観察を行い,眼瞼周囲に悪性腫瘍を併発した例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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