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臨床報告
Triple Procedureにより視力改善を得たDown症候群に球状角膜を合併した1例
著者: 清水章代1 岡本庄之助1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科
ページ範囲:P.861 - P.864
文献購入ページに移動 球状角膜と白内障を合併した36歳のDown症候群の1例を報告した。両角膜は半球状に高度突出,菲薄化しており,右眼には角膜中央部の実質混濁と成熟白内障を認めた。右眼に対しtriple procedureを施行した結果,行動様式が著しく改善した。切除角膜の組織切片では一部にBowman膜の断列像と直下の実質に膠原線維の配列の乱れが認められた。
Down症候群は眼合併症の頻度が高いにもかかわらず,眼科受診の機会は少ない。Down症候群の高齢化が進む現在,今後このような症例に対しても積極的な治療を行っていくことが必要であると考えられた。
Down症候群は眼合併症の頻度が高いにもかかわらず,眼科受診の機会は少ない。Down症候群の高齢化が進む現在,今後このような症例に対しても積極的な治療を行っていくことが必要であると考えられた。
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