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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻4号

1993年04月発行

文献概要

臨床報告

一過性の浅前房と近視化をきたしたSLEの症例

著者: 梅山圭以子1 高井勝史1 湖崎淳1 中嶋基麿1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.883 - P.886

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19歳の全身性エリテマトーデス(SLE)の女性に,両眼の眼瞼浮腫と球結膜浮腫,5Dの近視,浅前房,30mmHgの高眼圧が生じた。超音波Aモード法で,浅前房と水晶体の前方移動が確認された。全身浮腫があり,内科でネフローゼ症候群によるSLEの急性増悪状態と診断され,プレドニゾロンの全身投与が開始された。内科の治療によく反応し,SLEは沈静し,全身浮腫は消失した。それとともに両眼の5Dの近視は正視となり、前房の深さと眼圧も正常化した。本例は全身浮腫のさいに毛様体の浮腫を生じ,それによって水晶体の前方移動と膨隆を生じ,一過性の浅前房と近視化を生じたと考えられた

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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