icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京

学会原著

先天緑内障を伴ったcutis marmorata telangiectatica congenitaの1例

著者: 高橋亜紀1 湯口幹典1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.933 - P.936

文献概要

 症例は生後10日の女児。出生時から特徴的な皮斑がありcutis marmorata telangi—ectatica congenita (以下CMTC)と診断され,眼科的精査のため当科を受診した。初診時,顔面を含む全身に血管腫がみられた。眼圧は右29,左32mmHgで,両眼とも角膜は浮腫状であり,角膜径は11mm×12mmと増大していた。隅角には多数の虹彩突起と虹彩の高位付着がみられ,シュレム管の充血も著明であった。両眼に2回のトラベクロトミーを行い,現在は眼圧は良好である。眼圧上昇機序として,隅角の形成異常だけでなく,上強膜血管圧の関与も考えられる。CMTCで顔面に血管腫がみられる場合,先天緑内障を合併することがあり,眼科的な経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら