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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京

学会原著

単純型黄斑部出血を伴うlacquer crack lesion症例の検討

著者: 大野京子1 伊藤睦子1 所敬1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.941 - P.944

文献概要

 単純型黄斑部出血を合併した lacquer crack lesion (以下L.C.)を有する13症例16眼について,出血後の経過を検討した。その結果,16眼中14眼(87.5%)において,L.C.の伸展がみられ,そのうち9眼では出血部位に一致してL.C.が形成されていた。したがって,L.C.における単純型出血はBruch膜複合体の断裂に伴って生じたものであり,L.C.の先行病変として単純型出血が重要であることが示唆された。さらに,L C.の伸展とともに眼軸長の延長が観察されたことから,L.C.の成因として機械的伸展の関与が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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