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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京

学会原著

超音波検査による原田病の補助診断

著者: 柊山剰1 二見要介1 中崎秀二1 直井信久1 澤田惇1 荒木新司2

所属機関: 1宮崎医科大学眼科学教室 2宮田眼科病院

ページ範囲:P.953 - P.957

文献概要

 原田病での眼内病変で最も顕著な変化は後極部の漿液性網膜剥離であり,その診断には現在まで螢光眼底造影検査が有用とされてきた。筆者らは胞状網膜剥離を伴った原田病の2症例に対し超音波検査を施行した。Bモードでは後極部の不規則な漿液性網膜剥離,中間周辺部や最周辺部の胞状網膜剥離さらに脈絡膜の肥厚や剥離が鮮明に描出された。Aモードでは脈絡膜はびまん性に低から中等度の反射を示した。これらの超音波所見は原田病の診断や治療に対する経過観察に有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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