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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

心因性視力障害者児童,生徒のナックアイマーク・レコーダによる検討

著者: 村田正敏1 高橋茂樹1 粟野美穂2 森岡由起子2

所属機関: 1山形大学眼科学教室 2山形大学精神神経科学教室

ページ範囲:P.962 - P.966

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 心因性視力障害の児童,生徒22名について,注視点の動きおよび図版の想起内容について視野障害の程度別に対照群と比較検討した。
 総移動距離の短縮,平均移動速度の低下,平均停留時間の延長傾向がみられたが,S字と公園との間で明らかな傾向の違いはみられなかった。
 注視点のばらつきは,公園で有意な低下がみられた。これは日常生活場面に近い状況では見落としが多い傾向を示し,外界に対する興味の低下が示唆された。
 想起については,患者群で有意に低く,特にS字よりも公園のようなより複雑な図版においてその傾向が強くみられた。これには積極的な準備状態の低下も関与しているのではないかと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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