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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

角膜辺縁潰瘍に対するシクロスポリン点眼治療効果

著者: 秦野寛1 内尾英一1 三井啓司1 中村聡1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.975 - P.977

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 角膜辺縁潰瘍にシクロスポリン点眼治療を行い,その有用性を検討した。対象患者の眼科基礎疾患や背景はSjögren症候群1例,Wegener肉芽腫症1例,基礎疾患不明で自己抗体陽性の2例,白内障術後1例,フリクテン性角膜炎4例の計9例であった。シクロスポリン内服液をオリーブ油で1.0〜2.5%に調整し1日4回4週〜6か月間点眼した。その結果8例で症状の改善が認められて有効であり,「しみる感じ」以外の副作用はなかった。シクロスポリン点眼は角膜辺縁潰瘍に有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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