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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京

学会原著

未熟児網膜症に対する光凝固治療後の視野の範囲

著者: 山岸直矢15 竹内篤2 永田誠3 根木昭4

所属機関: 1奈良県立医科大学第二解剖学教室 2京都大学医学部眼科学教室 3永田眼科医院 4天理よろづ相談所病院眼科 5山岸眼科医院

ページ範囲:P.1019 - P.1022

文献概要

 未熟児網膜症に対するキセノン光凝固治療の視野に及ぼす影響を検討した。天理病院で長期観察した瘢痕期未熟児網膜症患者のうち,視野検査で信頼しうる結果の得られた8歳以上の症例,光凝固例58例104眼,自然治癒例8例11眼を対象とした。ゴールドマン視野計を用い,V/4イソプターについて15°ごとの各経線で全周の24方向について視野の範囲を計測し,瘢痕期と凝固範囲で区分した各群間で比較した。光凝固を受けたすべての群で鼻側の各経線で視野の範囲が低下し,全周凝固や2度瘢痕の群で著しかった。耳側の各経線の視野の範囲には,全周凝固の群においても,ほとんど変化は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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