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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

糖尿病黄斑浮腫に対する格子状網膜光凝固後の中心視野変化

著者: 中村智子1 田島秀樹1 野地潤1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1023 - P.1027

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 格子状網膜光凝固を施行した糖尿病黄斑浮腫18例20眼を対象に,網膜中心部の感度変化について検討した。測定にはHumphrey Field Analyzer 620を使用し,白色および青色視標を用いて光凝固前後における中心窩感度およびプログラム10-2による中心10°視野の変動について検索した。凝固後3か月までの経過観察では,視力に関しては改善4眼(20%),不変13眼(65%),悪化3眼(15%)であった。中心窩感度は凝固後3か月において,白色視標で5.15dB (p<0.01),青色視標で2.05dB (P<0.05)の改善を認めた。また中心2°から10°の平均感度は,凝固後1か月において白色視標で2.41dB (P<0.01),青色視標で1.67dB (p<0.01)の感度低下が認められたが,凝固後3か月では有意な改善がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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