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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

未熟児網膜症の重症化因子の検討

著者: 大塚朋子1 亀山和子1 佐々木あかね1 北村由美1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1029 - P.1032

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 東京女子医大母子総合医療センターにおいて最近6年間に管理された低出生体重児のうち,未熟児網膜症がⅢ期以上に進行した症例について検討した。厚生省分類でⅢ初期となった40例とⅢ中期となった40例を2群に分けて検討してみると,ROPの進行中には出生体重,在胎週数,輸血回数,気管支肺異形成,高頻度人工換気装置の使用,ROP進行期の体重増加率が関与していると考えられた。人工換気日数,呼吸窮迫症候群,酸素投与期間とROPの進行の間には関係はみられなかった。
 瘢痕を生じた症例は80例中39例であったが,このうち視力に影響のあるⅡ度以上のものは20例であった。呼吸管理が向上してからは瘢痕Ⅱ度以上の症例は減少している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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