文献詳細
特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京
学会原著
文献概要
東京女子医大母子総合医療センターにおいて最近6年間に管理された低出生体重児のうち,未熟児網膜症がⅢ期以上に進行した症例について検討した。厚生省分類でⅢ初期となった40例とⅢ中期となった40例を2群に分けて検討してみると,ROPの進行中には出生体重,在胎週数,輸血回数,気管支肺異形成,高頻度人工換気装置の使用,ROP進行期の体重増加率が関与していると考えられた。人工換気日数,呼吸窮迫症候群,酸素投与期間とROPの進行の間には関係はみられなかった。
瘢痕を生じた症例は80例中39例であったが,このうち視力に影響のあるⅡ度以上のものは20例であった。呼吸管理が向上してからは瘢痕Ⅱ度以上の症例は減少している。
瘢痕を生じた症例は80例中39例であったが,このうち視力に影響のあるⅡ度以上のものは20例であった。呼吸管理が向上してからは瘢痕Ⅱ度以上の症例は減少している。
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