icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

早期緑内障と色覚障害

著者: 湖崎淳1 竹内正光1 戸倉敬雄1 三木弘彦1 深見嘉一郎2 市川一夫3 田邊詔子4

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2福井医科大学眼科学教室 3社会保険中京病院眼科 4名古屋第一赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1037 - P.1039

文献購入ページに移動
 早期緑内障の色覚障害を検査表の照度を変化させることで検出しうるかを検討した。静的視野で中心窩閾値30dB以上,mean deviationの低下が-10dB以下,矯正視力0.7以上の早期緑内障100眼を対象とし,仮性同色表提示装置を用い標準色覚検査表第2部を提示した。装置内の照度は301ux, 1001ux, 1,0001uxと変化させた。静的視野はハンフリー視野計のプログラム30-2を使用した。緑内障眼では正常眼に比べて青黄異常が多く検出された。この傾向は照度が低いほど著明であった。照度1001uxで緑内障眼と正常眼との差が最も大きかった。照度を低下させることで早期から緑内障眼の色覚障害を検出しえた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?