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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

緑内障の色光刺激瞳孔反応

著者: 市橋宏亮1 西岡ゆかり1 北畑龍生1 田淵昭雄1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1045 - P.1048

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 緑内障疾患は早期に青錐体系の障害をきたすことが知られている。筆者らの開発した色光刺激瞳孔反応測定装置を用いて緑内障疾患を検討し,緑内障7例14眼および緑内障疑い例5例9眼において,縮瞳率の分光感度の短波長側への偏位を緑内障例に7眼(50%),疑い例に4眼(44%)認めた。これらは視野あるいはC/D比の程度とは相関がなく,Panel D−15の変化と相関がみられた。また,縮瞳率の低下をすべての波長域刺激で認めたのは緑内障例4眼(28.6%)疑い例1眼(11.1%)で,そのうち緑内障3眼は進行例であった。460nm刺激のみあるいは580nm刺激のみで縮瞳率低下を認めたのはそれぞれ緑内障例1眼ずつで,これらの結果が緑内障で出現する可能性が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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