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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

眼・中枢神経系原発眼内悪性リンパ腫の臨床と病理

著者: 南後健一1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1057 - P.1062

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 眼・中枢神経系原発眼内悪性リンパ腫7例13眼を経験した。ステロイド抵抗性のぶどう膜炎として発症し,強い硝子体混濁,網膜下の滲出斑が特徴的であった。眼原発は5例で,3例は硝子体手術による生検にて,1例は脈絡膜生検にて診断された。他の1例は診断が遅れ,絶対緑内障で眼球摘出を行い診断が確定した。中枢神経系原発の2例は,脳神経外科で診断が確定した。4例に放射線療法を行い,3例は消炎したが,1例は軽快しなかった。眼原発の5例中3例が初診時から3年以内に頭蓋内あるいは全身性のリンパ腫を生じ,うち2例が死亡した。中枢神経系原発のうち1例も意識障害をきたしており,眼のぶどう膜炎は放射線治療で軽快したが,全身的には予後不良と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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