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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学会原著

切迫黄斑円孔に対して硝子体手術を施行した2症例

著者: 内藤毅1 矢野雅彦1 竹林宏1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学眼科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1065

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 黄斑円孔の前段階病巣は切迫黄斑円孔とよばれ,黄斑円孔に進行するのを阻止するためには硝子体手術が必要である。今回,切迫黄斑円孔の2症例に予防的硝子体手術を行った。症例1は51歳女性で,右眼に黄斑円孔を認め,左眼の切迫黄斑円孔に対して硝子体手術を行った。術中に後部硝子体剥離を作成することができ,視力も術前(0.4)から術後(0.7)に改善した。症例2は54歳女性で,右眼は正常であったが,左眼の切迫黄斑円孔に対し硝子体手術を行った。術中に後部硝子体剥離を作成することはできなかったが,micro—hooked needleを用いて黄斑部の後部硝子体膜を離断することができ,視力は術前(0.3)から術後(1.0)に改善した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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