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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京 学術展示

網膜色素上皮裂孔を伴う胞状網膜剥離の自然寛解例

著者: 菅野俊雄1 武藤勉1 君塚佳宏1 山田孝彦1 玉井信1

所属機関: 1東北大学眼科学教室

ページ範囲:P.1142 - P.1143

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 緒言 網膜色素上皮裂孔は,1981年にHoskinら1)に報告されて以来,数々の症例報告や病因の検討がされてきている。そのなかで,網膜色素上皮裂孔部の経時的な変化についての報告は少ない。今回筆者らは,胞状網膜剥離に合併した網膜色素上皮裂孔を経験し,10か月以上にわたって色素上皮裂孔部を含めた視機能の改善を観察することができた。裂孔が中心窩を含まない症例のため中心視力が比較的保たれ,固視が良好で,自動視野計による信頼性の高い閾値測定が可能であり,他の諸検査でも,興味深い知見を得ることができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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