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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・53

胞状網膜剥離に対する対応法(2)

著者: 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学眼科学教室

ページ範囲:P.1170 - P.1171

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 大きな弁状裂孔あるいは多発裂孔による網膜剥離では,冷凍凝固の効果を適切な位置に出すのが難しい。凝固が広範に,また過剰になりやすく,プローブによる圧迫と解除の繰り返しによる色素上皮散布の危険が高くなる。裂孔位置の同定もまた困難である。特に硝子体虚脱による牽引の強い上方胞状剥離は,これらの操作以外にも技術的に難しい点があり,術後増殖性硝子体網膜症の頻度も高い。裂孔が深部にありバックルにより渦静脈圧迫が必至と考える場合には,硝子体手術による内側からのアプローチがよい。これについてはすでに本シリーズの初めに述べられている。中等度以上の大きさの弁状裂孔による上方胞状剥離にバックルで対処する場合,筆者らは以下のような手順を基本とする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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