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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床報告

角膜輪部デルモイドに対する表層角膜移植術後の角膜形状解析

著者: 堀純子1 鈴木雅信2 宮田和典1 天野史郎3 澤充4

所属機関: 1東京大学眼科 2旭中央病院眼科 3武蔵野赤十字病院眼科 4東京大学角膜移植部

ページ範囲:P.1173 - P.1175

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 14歳男性の左眼角膜輪部デルモイドに対して施行した表層角膜移植術後の角膜形状変化を形状解析装置(PKA)を用いて検討した。術式は,強角膜の一部を含むデルモイドを切除し,移植片を10-0ナイロン糸で12針端々縫合した。術後6か月までの視力と角膜乱視,角膜の形状変化をケラトメーターとPKAを用いて測定した。術直後の角膜形状は移植片を含む経線の方向に強くsteep化し,+15Dの乱視を生じ,裸眼視力は低下した。その後強主経線方向の角膜は急激にflat化し,術後1か月目には角膜曲率は平均化し,角膜乱視はほぼ消失した。表層角膜移植術直後に生じた角膜乱視は,術後早期に回復し,その後の角膜乱視に影響しなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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