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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床報告

視力予後不良であった仮性脳腫瘍の1例

著者: 鹿島佳代子12 安田尚美12 百瀬隆行12 石引美貴1 中田先一2 末房喜代子2

所属機関: 1葛南病院眼科 2順天堂大学眼科学教室

ページ範囲:P.1197 - P.1199

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 不安定な視力の低下を主訴に眼科を受診し,うっ血乳頭を発見後,脳神経外科および脳神経内科などにての検査にもかかわらず原因病変の発見に2年以上を要した脳動静脈奇形による仮性脳腫瘍の59歳女性の視神経は萎縮し,視力は光覚のみと低下した。本症例は頭痛などの訴えは軽く,視力不良の訴えで眼科を受診した。画像診断の発達に伴い,現在,脳圧測定は日常的には施行されない傾向にある。うっ血乳頭を呈した症例が,画像診断にて原因が不明な場合,脳圧測定が重要であることを示唆する1例であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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