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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻5号

1993年05月発行

文献概要

Group discussion

レーザー眼科学

著者: 野寄喜美春 天野清範

所属機関:

ページ範囲:P.1201 - P.1202

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 冒頭,“光凝固の表と裏”と題して,清水弘一教授(群馬大)の基調講演が行われた。要旨は,光凝固の適応について,建前論のみでなくその本音の部分について言及した。
 従来,光凝固の適応としてあげられている疾患のうち,網膜剥離については,その前段階とも考えられる網膜周辺部および赤道部変性について考えると,格子状変性は予防的光凝固の対象となる。赤道部変性では,裂孔があって著明な剥離のない場合は光凝固の対象となる。しかし,赤道部変性を認めるもののすべてに光凝固を行うべきか否かは問題がある。網膜剥離の発生頻度は1/15,000人で,その1/3くらいの症例に赤道部変性がみられる。眼底検査で硝子体の状態をよく観察して適応を決定すべきである。また,他眼に網膜剥離を生じ,健眼に変性を認める場合などがその適応であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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