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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科47巻6号

1993年06月発行

文献概要

連載 眼科図譜・322

錐体ジストロフィを伴う眼底白点症の兄弟例

著者: 西野和明1 竹田宗泰2 中川喬2 沢正博2 奥芝詩子2 宮部靖子3

所属機関: 1自衛隊札幌病院眼科 2札幌医科大学眼科 3斗南病院眼科

ページ範囲:P.1216 - P.1218

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 緒言 眼底白点症は境界鮮明な無数の白点と暗順応再生遅延を特徴とする非進行性の先天性停止性夜盲症である1,2)。その他の視機能はおおむね正常と考えられている2)。今回筆者らは,長時間の暗順応後にERGが回復するという現象において眼底白点症と一致するが,飯島ら3),佐藤ら4)またMiyake ら5)が報告したものと同様な黄斑部の萎縮性病変,傍中心暗点,ERG錐体系反応の異常を伴う非定型的な症例を経験した。さらに患者の実弟の精査でほぼ同様の眼底所見を発見し,この種の疾患の遺伝性や進行性について若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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